朝永振一郎

提供:onayami
物理学の自然というのは自然をたまめた不自然な作りものだ。
一度この作り物を通って、それからまた自然に戻るのが学問の本質そのものだろう。
活動写真で運動をみる方法がつまり学問の方法だろう。
無限の連続を有限のコマにかたづけてしまう。
絵描きはもっと他の方法で運動をあらわしている。

滞独日記 朝永振一郎