「ソクラテスの質問法」の版間の差分
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2024年6月17日 (月) 23:35時点における版
ソクラテスの質問法
ソクラテスの質問法は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスが提唱した、対話を通じて相手の思考を深める手法です。
概要
ソクラテスの質問法は、通常「ソクラテス式問答法」とも呼ばれ、相手の意見や信念を深く掘り下げ、自己の認識を深めることを目的としています。この手法は、対話を通じて相手が自分の考え方や価値観を再考し、内面的な理解を深めることを促進します。
主な特徴
- **イロテーテース(elenchos)**: 矛盾や誤りを見つけるための探求的な質問。
- **アポリア(aporia)**: 知識や理解の不在を示唆する状態。
ソクラテスの質問は、単なる答えを求めるのではなく、相手自身が考えを整理し、課題や問題に対して新たな見解を見つける手助けをします。
質問の例
ソクラテスの質問の例をいくつか挙げます:
- 「それはどういう意味ですか?」
- 「なぜそのように考えるのですか?」
- 「もっと良い解決策はありますか?」
これらの質問は、相手に対して深い考察や自己反省を促し、新たな洞察や理解を得るための手がかりとなります。
応用と影響
ソクラテスの質問法は、哲学のみならず、教育、カウンセリング、リーダーシップトレーニングなど多岐に渡る分野で応用されています。特に、自己理解や問題解決能力の向上に寄与するとされ、今日でもその有効性が認められています。
脚注
ソクラテスの質問法は、彼の弟子であるプラトンやアリストテレスによって記録され、後世の哲学や教育に大きな影響を与えました。
自動思考に対する質問
- 根拠
- どんな根拠がありますか?
- この自動思考を支持する根拠は何でしょうか?
- この自動思考に反する根拠はありますか?それは何でしょうか?
見方
・何か別の見方はあるだろうか?
最悪の結果
・起こりうる最悪の結果はどのようなものがありますか? ・私は、それを切る抜けられそうでしょうか? ・起こりうる最良の結果とは、どのような事ですか?
効果
・その自動思考を信じることによってどんな効果がありますか? ・その自動思考を修正すると、どんな効果がありますか?
対処
・その自動思考に対し、どんなことを行なえばよいでしょうか?
客観視
・もし、友人が自分と同じ状況に置かれていたら、その友人になんと言いますか?
自動思考の再検討
- その自動思考がその通りであることの事実や根拠(理由)はありますか?
- その自動思考に反する事実や根拠(理由)はありますか?
- その自動思考を信じることのメリットははありますか?
- その自動思考を信じることのデメリットはありますか?
- 最悪どんなことになる可能性がありますか?
- もし、奇跡が起きたら、どんな素晴らしいことになりますか?
- 実際、現実には、どんなことになりそうですか?
- 過去に、似たような経験をした時、どんな対処をしましたか?
- ほかの人なら、この状況に対して、どんなことをしそうですか?
- この状況に対して、どんなことができそうですか?
- もし、友達だったら、何と言ってあげたいでしょうか?
- 自分自身に対して、どんなことを言ってあげたいですか?